先日納車されたプリウスですが、フロントミリ波エーミング時に必要な情報を事前に検証車両でチェックしています。
整備要領書でミリ波ターゲット設置時には、リフレクター設置高さ数値と文字表現がありの整合性を調べております。
トヨタ車の場合、ミリ波ユニット中心が基本(新車時や年数が経過すると車高は必ず変化します)ですが、数値も記載されています。この数値の前提表現が参考値〇〇mmであったり、注意に〇〇mmの位置に調整であったり、表現が様々です。
ノアヴォク9#系は参考値、クラウンクロスオーバー35系やプリウス6#系、シエンタ1#系〇〇mmの位置に調整するです。トヨタの基本は参考値でしたが、日本語の正確な文字は『SST(リフレクター)の中心をミリメータウェーブレーダーセンサASSYと同じ高さに調整する。』☜これは昔から変わりません。これが基本です。
しかし、センサASSYのどこ部分の高さに合わせるとは記載されていません。
そこで、弊社は複数台のトヨタ車を購入し、整合性をチェックしております。以前この検証時ヤリス系(ヤリス、ヤリスクロス、ハイブリッドなど)全ての整備要領書の文字表現が全て間違っている事を発見し報告した事があり、整備要領書にも間違いはある事を知っています。
この様な検証結果から、ミリ波ユニット中心と導きだし作業させて頂いております。
ここで、問題になるのがミリ波ユニットの位置関係が外見から読み取れない場合が増えてきました。弊社の場合、板金作業をしているのでバンパー裏の状態を事前確認出来るのですが、エーミングだけを請負った場合確認する事が出来ません。
POINT
※バンパー中心のフラット部分とミリ波ユニットの位置関係は、真裏ではありませんでした。
以前のタイプのエンブレム中心の場合は、ほぼ真裏です。
もちろん、ミリ波ユニットの内部(TXアンテナ&RXアンテナの位置関係)も理解しております。
ADASの仕組み、構造、原理を正しく理解し、整備要領書をしっかり読み込まなければ、正確な電子制御装置整備は出来ません。
皆様の参考になれば幸いです。
※あくまでもいち整備事業者の意見ですので、ご了承ください。