今回のエーミング作業
今回は、トヨタ ヴォクシー MZRA90 令和4年8月登録のフロントバンパー交換に伴う、
トヨタセーフティセンス ミリメータウェーブレーダセンサASSYターゲット調整＆
周辺監視モニター パーキングサポートブレーキシステム登録設定作業です。
診断機：ABG-NANO-BT（OBD検査用スキャンツール）
ターゲット：トヨタ純正ミリ波ターゲット、SBDオリジナル調整台座、ニフコ製ミリ波吸収シート、
3Dレーザー、デジタル角度計、SBDオリジナルアタッチメント
安定化電源：GYS
作業時間：30分
《ミリメータウェーブレーダセンサASSYターゲット調整》
《周辺監視モニター パーキングサポートブレーキシステム登録設定》
POINT
今回のメイン作業は、バンパー交換ですがグリルは分解していません。
基本バンパーのボディカラー同色部分を交換しています。
ここで問題です。
90ヴォクシーで、バンパーASSYでの脱着のみは特定整備に該当するでしょうか？
今回添付写真の『次のようなときは、ミリメータウェーブレーダセンサASSYの再調整が必要です』の文面は、
整備要領書の修理書内には記載されていません。
先ほどの問題の答えは、バンパーASSYで脱着した場合、ミリ波レーダの調整が不要な為、特定整備には該当しません。
パノラミックビュー装着車の場合は、ASSYでの脱着でもバンパーに装着されているカメラの調整は必要ですが、
パノラミックビュー用カメラは電子制御装置整備対象外ですので、これも特定整備に該当しません。
エーミングの作業の必要可否は、整備要領書を読み解く力が無ければ、正しい整備を行う事が出来ません。
仮に、バンパー脱着でミリ波レーダのエーミングを必須とした場合、過剰整備に該当する恐れがあります。
電子制御装置整備に該当する作業判断には、整備要領書を確認しなければ正確な判断は不可能です。
※整備要領書はUPデートされる為、以前必要だった作業が後日不要になっている場合もあります。
よって、常に最新の整備要領書を確認する必要があります。
今回は、修理書以外の部分に記載されている『フロントバンパーを交換したとき』と『フロントグリルを脱着したとき』が該当
為、ミリメータウェブレーダセンサASSYの再調整を実施しております。
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