今回のエーミング作業
今回は、トヨタ カローラフィールダーHV NKE165G 令和2年10月登録の、
自社でのフロントガラス交換に伴うプリクラッシュセーフティセンサーの光軸学習作業です。
診断機:ABG-NANO-BT(OBD検査用スキャンツール)
機材:イヤサカ製ターゲットセット、SBDオリジナルボード、ツールプラネット製カメラターゲット、3Dレーザー、スタッフ
安定化電源:LAUNCH PFP-150
作業時間:40分
ポイント
本日は、いつものキャリブレーションエリアでは、オートバックスグループのエーミング実技研修を実施している為、
ドライブオンリフトを活用しています。
エーミング作業時の基本条件に『水平な床面』で、周囲および路面に反射物や光沢物がない場所を確保すると
記載されています。
弊社のドライブオンリフトは全て、最下限(リフトが一番下の状態)で水平が出る様に調整済みですので、
基本条件をクリアしております。
※調整方法は、弊社Youtube『SBDチャンネル』をご覧ください。
今回の車両は、一括認識と順次認識のどちらでも作業可能ですので、一括認識で作業します。
このタイプのカメラエーミングでは、診断機上でカメラの高さ入力があり、整備要領書記載のカメラ高さは『1,314mm』ですが、実測値は1,292mmでした。整備要領書記載の高さに関する許容範囲が±6mmですが、実際は1,314-1,292=22mmですので、差が-22mmと許容範囲を大幅にこえております。
※もちろんノーマル車両ですし、空気圧も適正です。
この様な場合、カメラ高さの実測値を診断機に入力する事で、個車に合わせた精度の高いエーミングが可能です。
※カメラターゲットの高さは1,270mmのまま変更しません。
※トヨタのレーザーレーダ一体式カメラの場合は、基本どの様な車格でもカメラターゲットの高さは1,270mmですので、
車両の様々な要因による整備要領書記載の数値との違いがあったとしても、視点となるカメラの高さを正確に計測し、
決められた高さ(この場合は1,270mm)を読み込む事でエーミングが可能となります。
カメラ高さの実測値が、高さ許容範囲±6mm以内であれば閾値の許容範囲ですが、
整備要領書記載の様々な数値許容範囲をこえているので、この様な手法を取り入れております。
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